失くしたものを数えるよりも なくしたいものを数えた方が きっと分かるはずなのだ 譲れないものを数えた方が きっと分かるはずなのだ 数えるのは個数だろうか 数えるのは量だろうか 今まで積み重ねたものも この先積み重ねるものも なくしてしまえば同じだろうに 数えるのは物だろうか 数えるのは感情だろうか 数えるのは思い出だろうか
(詩人の本懐 課題「計測」)