小さな雫が幾つも集い 大きく広い泥濘になる 君という名の容れ物が 僕の前から消え去って 掬いきれない思いだけ 醜く溜まり泥濘になる 溶けて留まる思いだけ 眩しく映る記憶になる
(詩人の本懐 課題「液体」)