「星描き」

虚構と理想を引き延ばした星の海の上に

黒い布を敷いていく。

現実を書き記す。

事実と現状が連なっていく。

夢中で布を継ぎ足した。

黒いカーペットは

自分が作った道だった。

夢や祈りを踏み砕き、

押し進んできた轍だった。

随分遠くに来たものだから、

一番光る星がよく見える。

届かないからこそ見える。

一番遠くでよく光る。

昔変わらぬすがたのまま

一等綺麗な光のままで。


星を描く人の話。短編もいつか出るかも。

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